育休ino-9からの→学童保育【いのまん】起業に向けて

男性の育児休暇についての経験を書くという名のほぼ育児日記 から夢を叶えるための日記へ

育児休暇終了まで231日

8/12

迷ったけど書き残しておくことにした。男性で育休をとるということはそうした言葉を向けられるという体験をした話。

今日は親から急遽連絡が入った。母親が体調を崩しているため、お盆に向けてお墓の手入れ(墓花を供えたり)をしてほしいと。午後からは赤ちゃんの予防接種が入っていたため午前中なら間に合うかと慌てて家を出た。

供える花を買って墓地に到着。そこにいた墓地委員のおばあさんに「あんた○○(自分の父親の名前)のとこの子か」と声をかけられ「そうです」と返事をすると、「今はなにしてるんや」と聞かれたので「育休をとってます」と告げた。すると「休んでるのにお金もらってんか」と間もあけずに言われた。いきなり何を言い出すのかと思ったが、その場では「そうですね」としか答えられなった。周りにいた他のおじいさんたちも「えらいストレートやな」と苦笑していた。そこから、お墓の掃除をしはじめたのだが、考えれば考えるほどだんだんと腹が立ってきた。「育休とっている」=「休んでるのにお金もらってんか」という発想がいきなり出るとは考えづらいので、多分だが育休を取っていることを知ってた上での言葉だろう。そもそもなぜ名前も思い出せないようなおばあさんにいきなりそんなことを言われなければいけないのか。(コロナ禍で稼ぎがなくなった人が身近にいるのなら、まぁわからんでもないが)こちらは使用できる制度を使っただけだ。(形だけかもしれないが国だって男性の育児休暇を推奨しているし)手順もしっかりふんでいる。休んでいる間、お金をもらうことがいけないのならあんたらの年金だっておかしな話だ。下の世代はもらえるかどうかもわからないまま払い続けているのに。払っているで言えば育休だろうが税金だって納めている。それに育休でお金をもらってきたのは女の人が先だろう。それを男が育休となると「休んでいるのにお金をもらえているのはおかしい」みたいなことを言い出すとか、女性がさんざん戦ってきた差別そのものではないか。

考えれば考えるほどモヤモヤが大きくなっていったが、結局男の育休の認識なんてまだまだそんなものなんだろうなと思った。いくら反論したところで、その嫌味を言ってくるおばあさんの認識が変わるわけではないだろうし、変えたところで自分になにかメリットがあるわけではないし(言われっぱなしは腹立つが。)ここに書き残すことで分かる人がわかってくれればいいかと思う。

そもそも時代が違う。おばあさんの頃のように、男が働いて女が子育てしての時代ではなく共働きの時代なんだ。共働きが普通となってきているのに、共育児は普通ではないという考えが自分には納得できない。でも育休とらんでもできる。実際、男が育休とらんでも育児してる人いっぱいいるし。と言われたらそれまでだけど、じゃあなんで、こんな少子化が進んでるですか。って話になると思う。ネットにも子育ては大変だって言葉があふれている。そりゃあ仕事して家のこともしてってかなり大変だと思う。じゃあそれを少しでも和らげるために、男も育休とってがんばって共に子育てしようかって考えはおかしいのか。なにかの本で「子育ては長い目でみたら社会貢献になるのだから、育児「休暇」って言葉は妥当でないと思う」というのを見た。何年後か先に「育児休暇」という言葉が「育児業務」なんて言葉に変わっていればこの制度が使いやすくなるのかもしれない。ばかばかしいかもしれないが「休んでいるのにお金もらっているのか」なんて発想をするおばあさんには案外効き目があるのかもしれない。あと育休をとるときに職場の人にこんな言葉をもらった。「権利というのは先人たちが勝ち取ってきたもの。誰かが使わなければ、その権利はなくなっていくから、使えるのであればどんどん使っていいと思う」という言葉。この言葉を教えてもらったおかげで気持ちが軽くなった。次に同じような人がいれば、自分もそうした言葉を伝えていける人になっていきたい。間違っても、自分の考えを押し付けて、嫌味を言うだけの年の取り方はしたくないなと思った。